愛情が足りてないと言われた人へ

「ちゃんと子どもに愛情を注いでいるつもりだったのに――」

ある日、こども園の先生から「愛情不足かもしれませんね」と言われた瞬間、胸がぎゅっと締めつけられました。
当時、長男はまだ2歳。次男が生まれたばかりで、私は精一杯ふたりの子育てと向き合っていました。

それでも、どうしてそんなふうに言われなければならないのだろう。
あのとき感じた戸惑いとショックは、今も忘れられません。

けれどその後、長男の発達検査をきっかけに見えてきたのは――
「愛情不足」ではなく、「子どもによって愛情の受け取り方や必要な量が違う」ということでした。

この記事では、あの日から私が感じてきた葛藤や気づき、そして同じように悩むお母さんに伝えたい想いを綴ります。

「愛情不足」と言われた日のショック

長男は0歳クラスからこども園に通っています。

1歳クラスの時、園の先生からこんな言葉をかけられました。

「長男くんは愛情不足のようだから、家でしっかり関わってあげてくださいね」

その瞬間、とてもショックでした。

当時の長男は2歳で、ちょうど次男が生まれたばかり。

「自分だけが構ってもらえる環境」ではなくなり、寂しさを感じていたのだと思います。

でも、親としては精一杯やっていました。やっているつもりでした。

なのに、なぜそんなふうに言われなければならないのだろう、と心が苦しくなりました。

精一杯向き合ってきた日々

次男の育休中だったこともあり、長男が少しでも行きしぶる様子を見せれば園を休ませて一緒に遊びに行きました。

時には次男を預けて、長男と2人きりで過ごす時間も作りました。

それでも行きしぶりは収まらず、4歳になった今でも「休みたい」と言うことがあります。

「こども園は楽しい?」と聞けば「楽しい」と答える。

「じゃあ、なんで行きたくないの?」と聞くと「お母さんがいないから」と返ってきます。

愛情は足りていないの?

家では着替えを手伝ったり、抱っこと言われれば抱っこします。

4歳、もうなかなかの重さですが、それでも抱っこを求められれば応えています。

一方で、2歳の次男は長男ほど手をかけられていません。

それでも、寂しくなれば私のそばに来てぎゅっとしがみつき、満足すればまた遊びに行きます。

抱っこもしますが、自分で歩くことも多い。

この違いは「愛情不足かどうか」というより、その子が持って生まれた気質や特性も大きいのかもしれません。

発達特性と「育てにくさ」

先日の発達検査で、長男は自閉スペクトラム症と診断されました。

それも「育てやすさ」「育てにくさ」に関係しているのかもしれません。

愛情を注いでも、どこかから漏れているように感じることがある。

でも、そんな長男が「ママ大好き」と伝えてくれたり、気を遣ってくれたりする姿を見ると、本当に良い子に育ってくれていると思います。

「愛情不足」と言われたお母さんへ

あの時の私は、「あなたは親として十分に関わっていない」と責められているように感じました。

でも今思うのは――

• 愛情をたくさん必要とする子もいれば、そこまで必要としない子もいる。

• 愛情の受け取り方や表現の仕方は、子どもによって違う。

ということです。

もしあなたが「愛情不足」と言われて落ち込んでいるのなら、伝えたいです。

あなたは本当に、よくがんばっています。

そのがんばりが今すぐに返ってこなくても、きっと子どもの心には愛情が溜まっていっているはずです。

あなたの愛情は、ちゃんと届いています!

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